メールは依然として主要なマルウェア配信手法の 1 つです。成功したサイバー攻撃の 90% 以上がフィッシング攻撃 1 およびビジネスメール詐欺(BEC)攻撃によって仕掛けられ、毎年の損失額が約 30 億ドル 2 にも達しているため、メールセキュリティはかつてないほど重要になっています。さらに、生成 AI(GenAI)の登場により、このようなフィッシング攻撃と BEC 攻撃は、さらに大きな脅威となることが予想されています。451 Research S&P Global Market Intelligence の調査によると、セキュリティ責任者の 83% が、GenAI がより高度なフィッシング攻撃や BEC 攻撃を可能にする点について懸念を表明しており、これは 1 年前の 21% から増加しています 3。
包括的なメール セキュリティ ソリューションの必要性は明白ですが、メールを利用した攻撃がもたらす脅威はさらに深刻です。メールが攻撃の出発点として、または多段階攻撃の一部として際立った役割を担う中、サイロ化されたメールセキュリティは、動的な脅威環境に対抗するためには効果が低いことが明らかになっています。メール セキュリティ ソリューションがより広範な MDR サービスまたは XDR プラットフォームと密接に統合することで、セキュリティ運用チームは、状況を詳細に可視化し、管理できるようになるため、最適な結果につながります。
唯一の MDR 対応として最適化されたメールセキュリティソリューションである Sophos Email に複数の機能強化を導入したことに続き、ソフォスはメールセキュリティ体制を強化するために 2 つの新しいソリューションを導入しています。Sophos EMS は、導入の柔軟性と Sophos MDR および XDR との統合を提供し、Sophos DMARC Manager は DMARC の遵守を保証し、セキュリティの強化とブランド信頼性の向上を実現します。
Sophos Email
Sophos Email は MDR 対応として最適化されたメール セキュリティ ソリューションで、1 つのソリューションで包括的なメールセキュリティを提供します。
- Sophos Email は、自然言語処理(NLP)技術を活用した多層防御により、フィッシング攻撃と BEC 攻撃から保護します。NLP(自然言語処理)技術を活用したメッセージスキャンにより、ユーザーがメッセージを閲覧する前に、フィッシング攻撃や BEC(ビジネスメール詐欺)攻撃をメールボックスからブロックします。
- Sophos Email は、Sophos MDR および Sophos XDR とネイティブに統合されているため、セキュリティチームは、真に比類ないレベルで、脅威の可視化、脅威への対応、および一元管理を実現できます。これらの機能により、セキュリティチームはメールのテレメトリを包括的に把握し、重大なイベントの発生時には、適切な対応を迅速に実施できます。
- Sophos Emailは、M365 および Google Workspace とシームレスに統合され、組織がすでに投資しているソリューションのセキュリティ体制を強化します。
新しい Sophos Email Monitoring System
Sophos Email Monitoring System(EMS)は、簡単に導入できる強力なセンサーです。他のメールセキュリティ製品では検知できない脅威を検知し、Sophos MDR および XDR に比類ない可視性と制御能力を追加します。EMS は Sophos Email の代替ソリューションではありません。サードパーティ製のメール セキュリティ ソリューションをご利用のお客様向けに設計されています。EMS は、スキャンの層を 1 つ追加するため、既存のサードパーティ製ソリューションの効果を評価する際にも役立ちます。
- Sophos EMS は、既存のメール セキュリティ ソリューション上に簡単に導入でき、既存のメールフローやセキュリティポリシーを一切妨げることなく、脅威の検知レイヤーを追加します。Sophos EMS は 20 種類以上の AI/ML モデル(NLP を含む)を活用し、従来のソリューションでは検知されない悪意のあるメールを特定します。
- Sophos EMS は、メールテレメトリを Sophos MDR および Sophos XDR にネイティブに統合しています。このネイティブ統合により、Sophos MDR および XDR では、サードパーティのメール セキュリティ ソリューションでは不可能な可視化と制御が可能になります。
- Sophos の EMS の手動クローバック機能により、メール管理者およびセキュリティアナリストは、EMS によって特定された、既存のサードパーティ製のソリューションでは検知されなかった悪意のあるメールを、ユーザーの受信ボックスから削除できます。
新しい Sophos DMARC Manager – Sendmarc が開発
Sophos DMARC Manager は、ソフォスと大手 DMARC ソリューションプロバイダーである Sendmarc とのパートナーシップにより開発された製品です。Sophos DMARC Manager は、Sophos Email および Sophos EMS をご利用のお客様向けの保護アドオンです。DMARC ポリシーの遵守は、ますます重要度が増している要件であり、大手メールプロバイダー、政府機関、規制当局によって支持されています。Sophos DMARC Manager では、迅速かつ容易に DMARC ポリシーの遵守を保証し、維持できます。
- Sophos DMARC Manager では、送信者の本人確認を行うことで、組織のユーザーを保護します。この保護により、ますます高度化している 2 種類のフィッシング攻撃と BEC 攻撃(ドメイン偽装となりすまし攻撃)を阻止します。
- Sophos DMARC Manager は、DMARC の遵守を保証することで、ブランドの評判を保護しながら、送信メールの配信率を改善します。
- DMARC の遵守は継続的な取り組みです。Sophos DMARC Manager の直感的なダッシュボード、自動監視、および包括的なレポート機能により、DMARC の遵守状態を維持するという煩雑な作業が簡素化されます。
IDC のセキュリティおよび信頼性担当シニア リサーチ アナリストである Monika Soltysik 氏は次のように述べています。「メールは依然としてサイバー攻撃の主要な攻撃ベクトルであるため、組織は防御を進化させ、特に生成 AI によって強化され、ますます巧妙化する脅威に対応する必要があります。ソフォスの MDR に対応するために最適化されたメール セキュリティ ポートフォリオは、EMS と DMARC Manager によって改めて強化され、充実した可視化機能を備えた統合型ソリューションへと市場が転換する動向を反映しています。これらの機能追加は、メール脅威の検知と対応を強化するだけではなく、MDR と XDR の統合を通じて、さらに広範なセキュリティ運用を支援します。
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Sophos.com 情報:
各種ドキュメント:
パートナーポータル(要ログイン):
1 https://www.cisa.gov/shields-guidance-families
2 https://www.ic3.gov/AnnualReport/Reports/2024_IC3Report.pdf
3 451 Research S&P Global Market Intelligence – Voice of the Enterprise: Information Security, Organizational Behavior 2024